阪神・福留、西岡復帰に他球団大喜び

2013年08月17日 16時00分

新井貴浩のサヨナラ犠飛で水をかける阪神・今成亮太

 阪神が16日のヤクルト戦(京セラドーム)で2―1とサヨナラ勝利を収めた。左ヒザ痛のため戦線離脱していた西岡剛内野手(29)も約2週間ぶりに一軍復帰。実に3か月ぶりとなるベストメンバーで試合に臨み、劇的勝利を決めた。これで一気に加速したいところだが、何とライバル球団は「猛虎打線復活」を大歓迎している、というのだ。

 

 新井貴のサヨナラ犠飛で勝負を決めた和田監督は「昨日今日と何とか勝ちを取れている。打線が何とか奮起して戦っていきたい」と言葉に力を込めた。この日、復帰した西岡がいきなり4打数2安打。13日には左ヒザ手術のため長期離脱していた福留も一軍復帰しており、5月3日以来のベストオーダーとなった。虎の役者が揃ったとなれば他球団も戦々恐々とするところだが、今回は様子が少し違う。

 

 あるセ・リーグ球団の選手は「西岡と福留の2人が出るおかげで嫌なヤツが出なくなる。むしろありがたい」と不敵な笑みを浮かべる。この“嫌なヤツ”とは今成亮太捕手(25)だ。捕手登録ながら非凡な打力を買われ、福留の代役として右翼に抜てき。時には西岡の代役として1番打者も務めた。先発出場した30試合の打率は3割1分6厘、1番でスタメン出場すれば出塁率4割5分5厘と2人の穴を埋めてきた。首脳陣も「レギュラーとしての力は十分にある」と評価するほどだ。

 

 この今成の出場機会が激減することを他球団は喜んでいるのだ。この日、対戦したヤクルトのチームスタッフも「正直、今成が出ないのはありがたい。四球を選ぶこともできて、思い切りもいい。チャンスメークもできるし、ポイントゲッターにもなる。あいつがいないのは本当に大きい」とほくそ笑んだ。

 

 さらに、別のセ球団スコアラーも「この時期に若い選手が活躍するとチームが勢いづく。このまま今成が出ていたらクライマックスシリーズ(CS)の時にはかなり調子づく可能性が高かった。CSのことを考えるとその芽をこのまま刈ってくれるのはありがたい」と大歓迎だ。

 

 もちろん主力2人が不在の間に台頭してきた“新戦力”を他球団の思惑通りムダにするわけにはいかない。復帰した2人とともに効果的に起用できれば間違いなくライバルの脅威になる。ここは和田監督の腕の見せどころだ。