阪神失速は“巨人戦不足”のせい?

2013年08月16日 16時00分

戦況を見つめる和田監督(左)

 阪神が15日の広島戦(京セラドーム大阪)を3―1と制した。しかし、このカードは1勝2敗と痛恨の負け越し。残り43試合、首位・巨人と8・5ゲーム差という数字を考えれば勝ち続けなければいけない状況なのに、どうしてもチームに勢いがつかない。この加速できない原因として“Gエネルギー不足”という奇妙な言葉が浮上してきた。いったい、その正体とは――。

 

 福留の5号ソロ、マートンの9号2ランで何とか逃げ切ったものの、打線はわずか3安打と依然として低調。和田監督の表情も「苦しみながら1勝したので、今後は打線が上向くようにやっていく」と厳しいままだ。

 

 大事な局面に突入しているのに、どうにも元気が出ない虎ナイン。チーム内では“Gエネルギーが減少している”という説がまことしやかにささやかれている。

 

 その根拠となっているのは今季の巨人戦直後のカードの成績だ。12勝3敗で勝率8割。この数字についてあるコーチは「今年は“打倒巨人”で一丸になってやってきた。おかげでチームも巨人戦で引き締まる。だからチームが好調になって直後のカードもいい状態で臨むことができている」と分析する。かつて星野仙一元監督(現楽天)が「巨人はビタミン剤」と表現したように、今季は巨人に9勝7敗1分けと勝ち越しているだけでなく、そこでパワーアップして他球団とも戦ってきた。これがGエネルギーだ。

 

 ところが今は、5日から26日まで6カード22日間にわたって巨人との対戦がない“空白期間”。これは交流戦期間を除くと、これまでで最長で今回の広島戦はこの6カード中の3カード目にあたる。4日までの直接対決でゲットしたGエネルギーも減少している状態というわけだ。球団関係者も「巨人戦がない期間にどれだけいい戦いができるか。それがポイントなんだけど…」と心配している。

 

 しかも、シーズン最後には9月9日から10月4日まで26日間、巨人戦がない期間がある。ここで今回と同じようにGエネルギー不足で失速してしまえば逆転Vは絶望。チーム状態が悪いままクライマックスシリーズに突入という危険にも直面してしまう。ただ日程は決まっており、補充ポイントを増やすことは不可能。もはや自力でパワーアップするしかないようだ。