ピンチで生きた!大阪桐蔭の「藤浪イズム」

2013年08月15日 16時00分

葛川(右)と森のバッテリー

<第95回全国高校野球選手権大会(14日)>大阪桐蔭(大阪)4―3日川(山梨)

 

 史上7校目の夏連覇を目指す大阪桐蔭(大阪)が延長の末、4―3で日川(山梨)を下し、3回戦進出を決めた。

 

 自慢の打撃陣が機能せず、守備でも2失策と思わぬ苦戦を強いられた。チームを救ったのは先発した葛川(3年)だ。10安打3失点ながら勝負どころで決定打を許さず、完投。そんなエースを支えたのは元エース・藤浪(現阪神)の言葉だ。藤浪は“後継者”葛川をはじめ、後輩投手陣に在学中から「打者に対して(自分が)引かないこと。攻めろ」といった“藤浪イズム”を注入し、様々な心得を伝授してきた。

 

 この日の最大のピンチは3―2で迎えた9回、守備の乱れで同点に追いつかれた場面。一打逆転のピンチでも葛川は「まだ同点。うちは後攻だし、打撃陣が点を取れば問題ないと思っていた」と動じず、落ち着いて後続を断った。これも「打たれた時は動揺する。どんどん(考え方が)マイナスになっていく。それをいかにプラスに考えるのか。次の打者をどうやって抑えるかに集中すれば自然と打たれない」といった藤浪の教えが役立ったものだ。

 

 他にも藤浪は試合前の準備の仕方、甲子園のマウンドの雰囲気、モチベーションの上げ方、打たれた時の考え方など、自分の経験を交えながら話し、相談に乗ることも多かったという。

 

 昨年まで藤浪とバッテリーを組んでいた主将の森友哉(3年)は「葛川は粘り強く投げてくれた。真のエースだと思います」と褒めた。“藤浪イズム”で大阪桐蔭が深紅の優勝旗にまた一歩、近づいた。