「DeNA不気味」巨人が警戒

2013年08月14日 17時00分

巨人に打ち勝ち、意気上がる中畑監督

 巨人が13日のDeNA戦(東京ドーム)に、7―10で敗れた。5回5失点の先発・内海哲也(31)ら投手陣が炎上。石川、梶谷、モーガンの上位3人に7安打されるなどDeNA打線の勢いを止められなかった。対戦成績では12勝3敗と圧倒しているのに、なぜかDeNAには他球団以上にやりにくさを感じている巨人。勝負の秋が近付くにつれ、中畑ベイの不気味さが日に日に増している――。

 

「DeNAが相手だと、どうしていつもこういう試合になるんですかねえ…」。試合後、ロッカーから現れた主力ナインの表情は疲れきっていた。

 

 原監督も「内海が5点、トータルで10点か。多いね…」と思わずボヤいた。一時は8点差をつけられながら3点差まで詰め寄った粘りを評価し「明日につながる」と前を向いたが、やはり顔には疲れの色が浮かんだ。

 

 この日は敗れたが、今季の対DeNAは実に12勝3敗。数字だけを見れば「いいカモ」だ。だが他の4球団と比べると、対戦の内容は少々異彩を放っている。

「打線は4点、投手は3点以内に抑えて勝つ」が原監督がチームに掲げるテーマだが、対DeNAのチーム防御率は4・13。対阪神の同3・08より1点以上も悪い。計算上、打線は5点以上取らなければ勝てないということになる。

 

 ボウカーをこの日スタメンに加えたのはそのためだ。「DeNAにはある程度、点を取られることを覚悟しないといけない。だからこっちも攻撃的布陣を敷いている。本当なら普段と違う戦い方はしたくないんだけどね」とチームスタッフは渋い顔で説明した。「敵に合わせた戦いはしない」というのが原監督の信条だが、それを崩してまで戦わざるを得ない唯一の相手がDeNAなのだ。

 

 さらに巨人の流れやペースを乱す“最も疲れる相手”は、まだCS進出を狙える位置にいる。今季DeNAは、阪神に8勝6敗と相性がいいため、想定もしなかった“ファイナルステージ激突”の可能性まで検討する必要が出てきてしまった。

 

 チームスコアラーの一人も「打ち勝たないといけないのは、短期決戦だと投打に相当なストレスになる。向こうの打力は本物。総得点でウチを上回っている点でも脅威だよ。勢いもあるし、正直、不気味だね」と話す。

 

 そのDeNAとは今月、直接対決が5戦も残っている。ペースを乱されるのは勘弁だが、CSでぶつかる事態はできることなら避けたい。そういう意味でも残り試合、巨人は総力を挙げて中畑ベイの息の根を止めにかかる。