ハム吉川が交流戦Vを夢つなぐ

2012年06月15日 12時00分

 日本ハム・吉川光夫(24)が7回3安打1失点の好投で巨人の交流戦優勝を阻止。奇跡の逆転Vにわずかな望みをつないだ。

 

 前回(5日)の広島戦で3回途中に危険球退場。試合前、栗山監督は「それを気にして内角に投げづらくなったりボールを置きにいったりしないよう本人には言った。仮にもう一度当てるかもしれないけど、逃げないでいこうと。巨人戦が一つの試金石になる」とチームの勝ち頭に奮起を促した。吉川も同期の斎藤で初戦を落とし、投げ合う相手がやはり同期の澤村では燃えないわけにはいかなかった。

 

 立ち上がりは制球に苦しんだ。初回、四球で出塁を許した長野を寺内に送られ、4番・村田には右中間を破る二塁打。早々に先制を許してしまう。昨年までの吉川ならここで弱気の虫が出てきてしまうところだが、今季は違う。「今年ダメならオレがお前のユニホームを脱がす」と指揮官に宣告されたこともあり、攻める姿勢を失うことはなかった。

 

 2回以降立ち直り、降板した7回までスコアボードに6つの「0」を並べた。そんな6年目左腕の奮闘に打線が応えたのが5回。それまで巨人・澤村に散発4安打に抑えられていたものの陽、ホフパワーの連打と四球で無死満塁のチャンスを作ると、ここで女房役・鶴岡が外角速球を逆らわずに右前へ。「イメージ通りの打撃ができた」(鶴岡)とまずは同点に追いついた。

 

 さらに一死満塁で二番・小谷野が8球粘って押し出し四球で勝ち越し。吉川の好投に報いた。

 

 8回からは増井―武田久の必勝リレー。打線は8回に追加点を挙げ試合を決めた。ロッテ・成瀬に並ぶリーグトップの7勝目を挙げた吉川は「前回の試合から(8日間)登板間隔が空いてやはり不安はありました。何とか粘り強く投げられたんじゃないかと思う」と安堵の表情を浮かべた。