不屈の赤ヘル軍団粘ってドロー

2012年06月14日 12時00分

 こんな時だからこそ負けられない。13日のロッテ戦(QVC)は、抜群の安定感を見せていたルーキー野村が先発したものの、4回3失点でプロ最短KOを喫した。

「残った者で戦うしかない」「こんな時こそ団結力を」。首脳陣も口々に危機感をあらわにしていた。10日のオリックス戦で東出が右手中指を骨折したのに続き、翌11日の同カードでは主砲のニックが一塁に駆け込んだ際に左膝前十字靱帯と内側半月板を損傷。この日に出場選手登録を抹消された。

 もちろん先発のルーキー野村も気持ちは同じだった。「こういう状況だが、チームは勝っていて流れはいい。苦しいかもしれないが、しっかり乗り越えていけたらいい」。前回6日の日本ハム戦では、7回1失点に抑えながら背中から腰にかけての張りを訴えて降板したが、3回までは1四球のみ。万全の立ち上がりを見せた。

 4月1日の中日戦でのプロ初登板から、11試合連続でクォリティースタート(6回以上を自責点3以下)。そんな抜群の安定感を見せていた野村が突如崩れた。4回だ。一死一塁からサブロー、角中の連打で1点を失うと、二死後には大松にシュートを左前に、続く里崎にはバットをへし折りながらも中前まで運ばれた。まさかの4回3失点KO。もちろんプロ最短での降板だ。
 それでも救援陣が踏ん張った。野村の後をついだ今井、菊地原、中田、岸本、今村が5回以降、ロッテ打線を零封だ。

 東出、ニックを欠いた打線は8回に代打・前田智の犠飛と梵の適時打で2点を還すと9回には小窪の同点適時打で試合を振り出しに戻し、延長10回3−3の引き分けに持ち込むなど、土壇場で粘りを見せた。飛車角を欠くどころか、刀折れ矢尽きてもあきらめない。最大のピンチで赤ヘル軍団に不屈の闘志がよみがえった。