ノムさん見返す長野先制6号

2012年06月14日 12時00分

 巨人は13日、日本ハム戦(札幌ドーム)に勝ち、交流戦優勝マジック「2」が点灯。今日14日にも優勝が決まる。

 公式戦では初の対戦。とはいえ長野久義外野手(27)は斎藤佑樹の球筋を読みきっていた。初回には外角のまっすぐを右前打、3回にはスライダーを左前に打ち返した。そして5回。一死一塁で打席に入ると、インコースに甘く入ってきた直球をバットの真芯で捉えると、打球は相手ファンが待つ左翼席に突き刺さった。

 チームを勢いづける6号先制2ラン。「しっかりと芯でとらえることができました。内海さんが頑張っているし、先に援護したいと思っていたので、嬉しいです」。長野は声を弾ませた。
 11日のロッテ戦でも5号2ランで勝利に貢献。ここに来て調子を上げている裏には野村克也楽天前監督の存在があった。

 野村氏は5月10日のDeNA戦の9回二死一塁に、長野が山口の初球に手を出して遊ゴロに倒れたことを「考えていない」とスポーツ紙上で批判。長野はこれに猛反発。

「一塁走者は(鈴木)尚広さん。相手投手は足を警戒して直球で入ってくると読んでいた。結果的に凡退したのは残念だが、考えていないなんてことはない」


 野村氏に高く評価されていることは知っている。期待しているがゆえの厳しい批判だったのだろうが「考えていない」と切り捨てられた悔しさを晴らさずにはいられない。試合前には、野村氏の〝ID野球〟の申し子・橋上戦略コーチから斎藤に関するデータをしっかりと聞いて、本番で見事な結果を残すことに成功した。

 投げては内海が4回二死まで無安打に抑える安定した投球。この日は7回6安打1失点の力投で交流戦史上最多タイとなる9連勝を飾った。交流戦最後の登板を「いい形で終りたい」と語っていた言葉どおりの結果を出した。