負傷の広島ニック「全力疾走」がアダ

2012年06月15日 12時00分

 広島の主砲ニック・スタビノア外野手(30)が11日のオリックス戦(三次)の初回に三ゴロを打ち、一塁を駆け抜けた際に左膝を負傷した。そのまま救急車で三次市内の病院に運ばれ「左膝関節靱帯損傷の疑い」と診断され、長期離脱が必至になった。

 

 試合は6―1で快勝したが、ニックのケガは大打撃。野村監督は「打線を再編しないといけない。ニック本人が一番悔しいだろうが、チームにとっても痛い」と頭を抱えるばかりだ。そんな中、チーム内からは「あの走りをやめさせておけば…」との声が出ている。

 

 ニックは、どんな時でも全力疾走がモットー。「ゴロを打ったらストレスがたまるから、それをぶつけるために全力で走るんだ」と言い、チーム関係者を「決して速くないが、あれだけ一生懸命走るのは素晴らしい」と、うならせていたが、同時に「あまり無理をするとケガが怖い…」と心配もされていた。109キロの巨漢に加え、キャンプ中に鼠径ヘルニアを発症して離脱したことがあったからだ。

 

「8日の試合でもニックは足をつって交代した。本人の考えだけに言いにくかったが『(全力疾走を)やめた方がいい』と言っていればよかったかもしれない」とはチーム関係者。悔やんでも悔やみきれない主砲の離脱となった。