楽天・美馬の〝棚ボタ人生〟

2012年06月15日 12時00分

 塞翁が〝美〟馬!? 楽天は11日のDeNA戦(横浜)に先発・美馬学(25)の好投で5―1の快勝。連敗を3でストップし、一夜で勝率5割に復帰した。

 

 9回に筒香の一発を浴びて完投こそ逃したものの、安定した投球で4勝目(1敗)を挙げた2年目右腕は「勝ったのはうれしいけど、あの一球はすごく悔しい」と頭をかいた。しかしチーム内では、試合前から「連敗を止めるのは美馬しかいない」と言われていたのも事実だ。なぜか?

 

 中央大―東京ガスを経てプロ入りした美馬の野球人生はケガの連続だった。右肘の故障に泣かされ続け、メスを入れること数回。それでも、社会人時代に肘の負担を考えた最終手段としてクローザーとなるや、都市対抗予選などで大活躍。スカウトの目に留まり楽天入りした。「僕は本当にラッキーなんです。プロになれるなんて思っていなかったですから」が美馬の口ぐせだ。

 

 今季は先発に挑戦するも、開幕は二軍スタート。一軍が先発不足になり4月下旬にお呼びがかかったが、美馬にお鉢が回ってきたのは「このとき二軍の先発陣で上から指定された日に投げられる投手は、登板間隔の関係から美馬だけだった」(二軍関係者)からだ。

 

〝棚ボタ人生〟を歩んできた美馬だが、最近5試合の防御率は1・06。先発ローテの一角として欠くことのできない戦力になってきた右腕に、星野監督は「安定しとるなあ」と目を細めるばかりだ。