マートン舌禍「笑い飛ばす」金本

2012年06月12日 12時00分

 阪神は11日、ソフトバンク戦(甲子園)に1—0で競り勝った。先発の岩田は8回3安打無失点と力投したのは見事だったが、打線はわずか4安打に抑えられ、得点は相手の送球ミスによる1点だけだけ。勝っても手放しでは喜べない。

 マートンが9日の試合後に引き起こした〝不適切発言事件〟は球団側が本人に厳重注意したことで、表向きは一件落着となった。しかしこの日の打線の元気の無さを見る限り、チーム内には大きなショックが広がり、その影響は続いている。

 これまでは〝頼れる助っ人〟だったが、今後は周囲の見る目は悪い方向へと変るだろう。周囲の視線が厳しくなれば、根が真面目なマートンの精神面が心配になる。

 このままでは今回の発言によるショックからチーム全体が悪循環に陥ってしまいかねない。そこでベテラン勢が今回の問題を〝笑い飛ばしてしまおう〟と立ち上がった。まずは福原、金本といった面々が〝やり玉にあがった〟能見と面談。マートンの問題発言をちゃかして笑い飛ばし、エースの心をフォローした。

 虎のベテラン勢はロッカールームでも大活躍だ。マートンの「能見さんが嫌いだから」という言葉を逆手にとって「ボクは○○選手が好き!」というギャグを連発し、ピリピリしたムードを和ませようとしている。

 和田監督は今後の戦いについて「借金をとにかくゼロに戻して、そこからが勝負」という。そのためにはなんとしてでも今回の〝マートンショック〟を乗り越えなければならない。ベテラン勢はチームのために全力をつくす。