危機感ないネルソンに頭痛める高木竜

2012年06月14日 18時00分

 中日が10日の日本ハム戦(ナドヤドーム)で9回に追いつき、1―1で引き分けた。これで引き分け数は両リーグ最多の10。セ・リーグ首位キープとはいえ、なかなか勝ち切れない歯がゆい展開に、高木守道監督(70)は「これからも、これを売りにして、どんどん引き分けていこうかね」とジョークを飛ばすのが精一杯だった。

 

 指揮官の悩みのタネは他にもある。二軍で調整中のマキシモ・ネルソン投手(30)だ。昨季は開幕投手を務め、チーム最多投球回数を記録するなど、吉見に続く10勝をマークした。しかし、今季はキャンプで右肩痛を発症して出遅れ。5月17日のロッテ戦で今季初登板したが、本調子には程遠く、23日に再び二軍落ちした。

 

 高木監督は「これから巨人と戦っていく上で吉見とネルソンの力が必要」と一日も早い復調を願っているが、当の本人に危機感がないのだという。「肘が下がって本来の投球が、まるでできてない。肩でも痛いのかと聞いても『絶好調だよ』と全然、気にしてないんだ」(チーム関係者)

 

 敬虔なクリスチャンのネルソンは「神が私を導いてくれる」と信じている。インナーマッスルを鍛えるためのゴムボールにも、その言葉を「Dios es mi guia」とスペイン語で書き添え、周りに見せては自信満々でいるという。神様を信じるのはいいが、ネルソンのご機嫌な笑顔を見るたびに、周囲は不安を募らせているのが現状だ。