大場が圧巻の虎刈り奪三振ショー

2012年06月11日 12時00分

 ソフトバンクは10日、阪神戦(甲子園)に2—1で競り勝ち、2連勝を飾った。この日の勝利のヒーローは、不調の岩崎に代わって今季先発した大場だ。阪神戦も甲子園もプロ初登板だったが、虎打線を相手に奪三振ショーを演じチームを救った。

 鷹軍が悪夢の8連敗から2連勝。今季、阪神戦で初勝利を挙げ、最大6あった借金を4にまで減らした。秋山監督は5月22、23日以来の連勝に「今日は大場でしょ」と先発した右腕をたたえた。

 虎打線に圧巻の奪三振ショーだ。大場は6回をわずか1安打の9奪三振で失点0。4回まで無安打投球で、2回の新井貴から3回のメッセンジャーまで5者連続三振をマーク。そのあと、5回の新井良から6回先頭の平野まで4者連続で三振を奪った。140キロ台半ばの直球が走り、ボールが適度に荒れたのがよかった。

 今季初先発にして、プロ入り後阪神戦、甲子園ともに初登板。観衆4万6843人の満員御礼で超アウェーの中、熱烈な虎党を黙らせた。

「タイガースのファンが多かったけど、負けないくらい力を込めた。気持ちよかった」と背番号17はうれしそうに汗をぬぐう。指揮官が「腕を振っていたね。的を絞らせなかった」といえば、斉藤投手コーチも「ギョギョッとする投球だった」と目を丸くした。

 期する思いがあった。開幕前はローテーションの一角として目されながら、二軍調整。先発の座を奪われた岩崎の不調もあり、大場は一軍昇格後の中継ぎ登板をへて千載一遇のチャンスをつかんだ。

「一軍でいい投球をしてなかったのに先発させてもらった。期待に応えたかった」。前日9日に大暴れしたカブレラに続く2人目の〝救世主〟となった。一時の連敗地獄から脱却した鷹軍。今日11日も虎狩りを狙う。