審判団を感服させたマートンの紳士行動

2011年04月13日 14時00分

 阪神の紳士助っ人、マット・マートン外野手(29)が7日のオリックスとの練習試合でまたまた株を上げた。持ち前の実直さで審判団を感服させたのだ。

 場面は3回の2打席目。カウント3ボール1ストライクからの外角球を自信満々に見送ったマートンは、悠然と一塁へ歩きかけた。ところが、丹波球審の判定は「ストライク!」。ボールと確信していたマートンが驚いた表情を見せたのも無理からぬことだった。

 だが、マートンは自らの行動を猛省し、試合後に京セラドームの審判控室のドアをノックした。

「あの時、審判の方に対して私は失礼な態度を取ってしまったかもしれない。本当に申し訳なかった」。陳謝された丹波球審が「私が不快に思うような行動は一切なかった。どの場面のことを言っているのか、わからなかったほどですから」と目を丸くするほど異例の行動だった。

 中には思い切り首をかしげたり、球審をにらみながら打席を外したり、暴言を吐いたりと、あからさまに不服な態度をとる打者も少なくない。同席していた他の審判員も「何でもないことなのに…」と〝人間・マートン〟に感心し、チーム関係者は「まじめなマートンらしいね。もともと抗議はほとんどしないし、またこれで審判の心証が良くなったんじゃないかな」と絶賛した。

 かつて球界には、偉大な打者がきわどい球を見送ればボールと判定される〝王ボール〟〝長嶋ボール〟の伝説があった。シーズン214安打で実績を作り、性格も超紳士的とあれば〝マートン・ボール〟が生まれるかもしれない。