金本の偉業に阪神OB会〝特例〟検討

2012年06月12日 12時00分

 阪神・金本知憲外野手(44)が8日のオリックス戦(甲子園)で7回に値千金の逆転3号3ランをかっ飛ばした。これで通算473本塁打となり、球団歴代トップの田淵幸一氏(現楽天打撃コーチ)にあと1本。阪神OB会では、金本が田淵超えの快挙達成となれば長年の〝虎の慣例〟を破ることを検討している。

 

 7回裏無死二、三塁から高々と上がった金本の打球が右翼ポール際に飛び込んだ。4回に鳥谷の失策で先制点を献上。7回裏無死二塁からは柴田の右中間二塁打で二塁走者・平野が生還できない〝走塁ミス〟もあったなか、和田監督も「すべてのミスを消す仕事をしてくれた」と絶賛だ。

 

 金本も大満足の一発で今季初のお立ち台で「最高の当たり。新井さんが内角の危ないボールを投げられて、何とかカタキをとってやろうとは全く思ってませんでした」と舌も滑らか。これで本塁打歴代10位の田淵氏にあと1本。田淵氏の本塁打記録を抜けば安打数、本塁打、打点の打撃主要3部門すべてで阪神球団では歴代トップの〝3冠〟となる。

 

 この偉業に備えて、虎OB会も動くことになった。「これまでも金本は素晴らしい記録を達成してきたが、広島時代の記録が含まれていた。これを我々が表彰するのもどうかなという考えもあったので表彰はしてこなかった。広島OB会の立場もあるからね」とOB会幹部の1人もいうように移籍選手の表彰に関しては前所属球団のことも考慮して慎重な構えだったが、金本が名実ともに虎の最強打者となれば表彰しないわけにいかない。

 

 別のOBも「出場試合数などほとんどの分野で広島時代より阪神で記録した数字の方が多くなってきている。そういうことを考えたら阪神OB会として彼の功績をたたえて特別表彰をすることも問題なくなってきたのかもしれない」と話すなど〝特例〟を容認する意見が出てきているのだ。

 

 金本が虎の歴史を変えることになりそうだ。