阪神“長老コーチ”のパフォーマンスでチームに勢い

2013年07月11日 16時00分

ベンチ前での恒例パフォーマンス(囲み写真は水谷打撃コーチ)

 阪神が10日の中日戦(那覇)に6―1で快勝した。今季3度目の5連勝で、もうお祭り騒ぎだ。実は虎の勢いを加速させる“事件”が起きていた。長老コーチの、ある行動がチームに一体感と感動を与えたのだ。

 

 投げては先発のスタンリッジが7回4安打1失点と好投し、打っては1番・西岡が5打数3安打、1本塁打、4打点。まさにお祭り騒ぎの勝利だった。これで5連勝と虎の勢いは増すばかり。和田監督も「いい感じで(チームが)回るようになっている。状態は良くなっている」と手応えをつかんだようだ。

 

 実はチームのムードを大きく高める“事件”が前日(9日)の中日戦の6回に起きていた。それは新井貴が10号2ランを放った直後のことだった。ずっと付きっ切りで指導してきた愛弟子の一撃に、65歳の水谷実雄打撃コーチが大興奮。ベンチ前でのハイタッチを列の最後尾で行うと、ナインで中堅方向にいっせいに腕をふる恒例のパフォーマンスの輪にもこっそり加わったのだ。

 

 首脳陣がこのパフォーマンスに参加したのは初めてのこと。しかも、長老の水谷コーチが恥ずかしさを押し殺してポーズをとってくれたのだからナインもチーム関係者も大感激。「あの瞬間、チームがこの上ない一体感に包まれた。すごく盛り上がった」(球団関係者)という。

 

 この件について、水谷コーチは関係者に「出遅れたんや」と恥ずかしそうに話していたそうだが、チームはそれで勢いづいて9日の試合に勝利。10日の試合にも快勝したのだから、その効果はてきめんだった。

 

 この日、6回に西岡が試合を決める3号3ランを放った際の水谷コーチは小躍りするようなしぐさを見せただけでパフォーマンスには加わらなかったが、チーム内では早くも「また参加してほしい」と“ラブコール”。他の首脳陣に対しても同様で、和田監督にさえも「監督が自らやることはないかもしれないが、選手たちに促されればやってくれると思う」との期待の声が出ているほどだ。

 

 今や「強い阪神」の代名詞となりつつある本塁打パフォーマンス。チームに勢いまでもたらした長老コーチの次に、あの輪に加わるのは誰か。今後はそこにも注目!?