KYカブ昇格で鷹逆襲だ

2012年06月08日 12時00分

 大砲が重い空気を吹っ飛ばす! ソフトバンクのカブレラが8日の広島戦から一軍に合流する。現在チームは14年ぶりとなる8連敗中で、昨季は記録的な圧勝Vを飾った交流戦で、現在3勝11敗2分けの最下位と苦しんでいる。助っ人に期待されるのは、貧打を解消する豪快な一発。そして、陽気な性格がもたらす〝KY効果〟にも大きな期待が集まっている。

 

 

 救世主として白羽の矢が立ったのは、日本通算356発の実績を持つ最強助っ人だ。今季、開幕から二軍調整が続いていたカブレラが8日の広島戦から一軍に合流予定。秋山監督も「(チームの)刺激になるんじゃないの」と期待した。

 

 現在、チームは8連敗中。特に深刻なのが打線だ。あまりの援護の少なさから、投手陣が「とにかく1点もやってはいけないと追い込まれた投球になってしまっている」(首脳陣)。結果、焦りで踏ん張れなくなり、総崩れを起こしているのが現状だ。

 

 そこでカブレラだ。今季は右ふくらはぎ痛で開幕メンバーから外れた。その後は二軍調整を続け、5月末からは母親の看病のために母国・ベネズエラにいったん帰国していた。かつての史上最強助っ人も40歳。年齢による衰えが見えてきているとはいえ、今季は2年契約の2年目。これまで契約最終年は必ず〝本気モード〟で大爆発してきただけに期待は持てる。この日の二軍戦にも出場し3打数1安打。準備は万端だ。

 

 もっとも、期待されているのは、流れを変える豪快な一発だけではない。その〝KYぶり〟にも熱い注目が集まっている。「カブレラは負けてチームが暗いムードになっているときも、一人だけバカみたいに明るいからね。あいつがチームのために意識してやってくれているのか、ただのKYなのかは分からないけど…。だから、沈んでいるムードの時にカブレラがいてくれると助かる。日本人選手はどうしても空気を読んでしまうから、負けてるときに明るくはできないからね」(球団関係者)。

 

 普段は明るい鷹ベンチも、ここ最近は連敗で静まり返っている。「あまりにも負けに慣れていないから、どうしていいか分からなくなっている」(チーム関係者)。かつてペーニャが絶好調だった時期は、カブレラの教え魔ぶりがマイナスに作用する心配がされたこともあったが、現在は完全な不振。もはや相乗効果によるスランプ脱出を期待するしかない状況だ。

 

 首位・ロッテまで10・5ゲーム差。もはや、あらゆる意味でカブレラに頼るしかない。