【復刻東スポ】長男・福嗣さんが明かした“落合監督の非情采配”

2013年06月29日 11時10分

2007年11月3日付紙面

 中日・山井大介投手(35)が28日のDeNA戦(横浜)でプロ野球史上77人目、88回目のノーヒットノーランを達成した。2007年の日本シリーズ第5戦では8回まで完全試合投球ながら9回に交代。大騒動となったこの“非情采配”のウラに何があったのか——。

 

【復刻東スポ(2007年11月3日付)】1日の日本シリーズ第5戦は中日が先発の山井―守護神・岩瀬の“完全試合リレー”で日本ハムを下し、53年ぶり2度目の日本一に輝いた。それでも「あと1イニングで日本シリーズ初の完全試合」という大偉業を前に山井が降板したことで、評論家や識者が落合采配に猛反発。深夜になって指揮官がその交代理由を明かしてもなお、賛否両論ウズ巻く大騒動に発展してしまった。そんな状況に「理由も知らずに好き勝手なことを言わないでほしい」と落合監督の長男・福嗣さんが2日未明、本紙に激白した。

 完全試合の快挙を目前にした異例の継投策。落合監督の非情とも見える采配は、大きな反響を呼んだ。

 当事者間では「8回途中で体力的にきつかった。個人の記録はこの試合に限ってはどうでもいいと。最後は岩瀬さんに投げてもらいたかった」(山井)、「8回終わりに9回行くぞと言われていた。味わったことのないプレッシャーでした」(岩瀬)と納得のいく継投で、落合監督も「幸か不幸か、山井がもういっぱいだと言うので代える分には抵抗なかった。本人がもういっぱいだと言うので」と本人から降板意志を聞いていたという。

 だが、それでも「史上初の偉業に挑戦してもらいたかった」という意見が出てくるのは仕方のないところだろう。

 楽天・野村監督はテレビ局の取材に応じて「10人監督がいたら10人が続投」とコメントし、評論家の玉木正之氏は自身のブログで「アッタマに来た。これが野球か!? 野球の醍醐味はどこへ消えた!? ナンデ完全試合の山井を変えるねん。Wシリーズでもたった1回の記録をナンデ潰すねん! 野球の最も美しい瞬間を消したのは誰や! スポーツに対する冒トクや!」(原文のまま)などと落合采配を批判した。