武内悪夢の「プロ初勝利消滅」

2013年06月29日 10時59分

好投した武内だったが…

<広島4-7阪神(28日)>悪夢のような逆転負けだ。広島は28日の阪神戦(甲子園)では3点リードの8回に“守乱”に加え、リリーフ陣が崩れて4ー7の惨敗。7回1失点と好投した先発・武内の“プロ初勝利”をブチ壊しにしてしまった。チームはこれで再び、今季最多タイの借金「10」で4位転落となったが、それ以上に後味の悪い敗戦となった。

 広島がまさかの手痛い逆転劇を許してしまった。3点リードの8回、2番手・今井が一死から安打を浴びると3番手・河内が四球でピンチ拡大。ここで守護神・ミコライオが登場したが、西岡の打球をこの回から一塁に回った松山が悪送球。これで1点を返されると大和の投ゴロの送球を遊撃・安部が捕球ミスするなど守乱が重なった。

 すると流れは阪神に。二死二、三塁でマートンに逆転の2点適時打を浴びるとさらに一、二塁から今成に2点適時三塁打を浴びて万事休すとなった。

 先発・武内は虎打線を相手に緩急を生かした投球で凡打の山を築いていった。ノーヒットノーランの期待も膨らんだ7回、大和に安打を浴びてピンチになるとマートンに適時打を浴びて1点を献上。それでも後続の新井貴、代打・今成を断ち切り最少失点で切り抜けることに成功した。

 当初この日の先発は今井の予定だったが、今村の降格に伴い今井を先発に回せなくなったため、チャンスが回ってきた。中継ぎとは違い長い回を投げるため食生活も見直した。「疲労回復に良いと聞いたので酢の物を食べるようにしている」とたこ、キュウリ、わかめの入った酢の物を自ら調理して体調を気遣うようになった。また「少し体が軽くなったような気がする」と“先発型”の体形にするためにダイエットにも取り組み2キロ減に成功。一軍で結果を残そうと必死だった。

 そんな右腕の奮闘に打線も応えた。4回、一死二塁から丸が右前への先制打。「どんどん武内さんを援護する」と息巻く丸の一打で勢いに乗ると二死一、三塁のチャンスをつくり女房役の会沢が右前への適時打で追加点。6回には松山が適時打を放つなど武内とともに二軍で汗を流してきた若ゴイが強力に援護し、勝利のはずだったが…。

 今村の穴を埋められず守備の乱れも出たカープ。この負けをズルズルと引きずりたくはないところだ。