王溢正DeNAの救世主になれず

2012年06月07日 12時00分

 台湾出身のDeNA王溢正投手(26)が6日のロッテ戦(QVCマリンフィールド)に先発したが、4回1/3を3失点と、中畑監督の起用に応えられなかった。

 3年目にして初登板、初先発。友利投手コーチに「思い切りいけ」とハッパをかけられた王はその指示どおり、最初から全力で左腕を振り抜いた。直球は130キロ台後半と今ひとつ。再三、得点圏に背負いながらも、チェンジアップを巧みに織り交ぜる投球で、4回までは0点に抑えた。

 だが勝利投手の権利が手に入る5回、ついにパ・リーグ首位のマリンガン打線に捕まった。先頭の清田に四球を与えると、岡田の犠打を処理した筒香が送球ミス。これで清田には三塁まで進まれた。そして根元に中越え適時二塁打を浴びると続く井口にも左中間適時二塁打を浴び、ここでKO。後続の林もサブローに適時打を許した。

 王溢正は「5回は少し勝ちを意識した部分もあった。低めを意識してカウントを悪くしてしまった」とがっかり。ようやく打線は好調になったものの先発の柱が三浦しかいない状態。中畑監督は「あとは先発。若い選手が出てきてくれないと。先発が揃わないと計算ができない」と王溢正の力投を期待していたが、思うようにはいかなかった。

 チームに勝利をもたらせば一気にローテ入りもあっただけに、王溢正は惜しいチャンスを逃した形だ。