新井良に“ガッツポーズ禁止令”

2013年06月27日 16時00分

出迎える久慈コーチ(左)とタッチする新井良

 阪神は25日、新井良太内野手(29)の決勝弾で中日に2―1と辛勝。連敗を5でストップした。開幕4番を務めながら打撃不振のため二軍落ちした男が2戦連続アーチで汚名返上。ムードメーカーの復活は心強いばかりだが、コーチやナインからは勝敗に影響する重大ミスにつながるとして“ガッツポーズ自粛令”が出されている。

 

 同点に追いつかれた直後の9回表、先頭打者の新井良が左翼席に勝負を決める7号ソロを叩き込んだ。この一発でエース・能見に7勝目をプレゼント。「能見さんが先発の時は打てていないので次は打ちます、と言ったら二軍に落ちてしまった。今日は有言実行になって良かった」と満足そうに話した。

 

 気持ちを前面に押し出す新井良のプレースタイルはチームを鼓舞し、高い評価を受けている。しかし、その一方で首脳陣やナインからは「豪快なガッツポーズで喜びをアピールするのはいいんだけど、もう少し控えめにというか、状況も考えてほしい」と注意を受けていたという。

 

 チーム関係者は「暴走気味の走塁死とか気持ちが前に出過ぎることが原因のミスがある。こうしたことが勝負の分かれ目になってしまうことがあるから、控えめに、ということ」と説明。コーチの一人も「良太がサヨナラになる浅い右前打を打ったんだけど、うれしさのあまり一塁に向かう時にガッツポーズをしながら一塁ベンチ側に大きく膨らんできた。こっちはライトゴロになるんじゃないかと思って“早く一塁に行け!”って怒鳴ったんだ。二死だったから良太がアウトになっていたらサヨナラもなくなるところだった」と過去の失敗例を挙げた上で「チームが盛り上がるから気持ちを前に出すのはいいけど、冷静な部分も残しておかないといけない」と苦言を呈する。

 

 ナインも「あの時は本当にヒヤヒヤした。きちんと一塁ベースを踏んでから喜べって怒ったよ」と苦笑い。以来、周囲からガッツポーズなどの歓喜アピールを控えめにするように注意されているのだ。

 

 もちろん西岡とともにムードメーカーとして好調・猛虎軍団を引っ張る新井良の存在は欠かせない。逆転Vのためにも和田監督のモットー「冷静に熱く」を実践することになりそうだ。