ソフトB「きゃりぱみゅ作戦」不発

2012年06月08日 18時00分

 ソフトバンクが5日の巨人戦(ヤフー)で昨季までのエース・杉内俊哉(31)の前に手も足も出ず、最下位に低迷した2008年以来の7連敗を喫した。

 杉内を熟知しているソフトバンクだけに攻略の糸口がなかったわけではない。まず一つ目がメンタル面の弱さだ。

「意外と人の目を気にするやつだからね。ブーイングでも浴びようものなら〝えっ…〟って萎えちゃうだろうね。(昨季、古巣・横浜戦で大ブーイングを浴びながら猛打賞を記録した)内川のように〝ナニクソ〟とはならない。そこがつけ込みどころ」(チーム関係者)

 立ち上がりに不安があるのはチーム内の誰もが知るところ。オフに遺恨を残す形で移籍した経緯があるだけに、完全アウェーの雰囲気の中、動揺する左腕を初回から一気に攻めるはずだった。

 しかし、もくろみは外れた。杉内の名前が呼ばれた際に球場から湧き起こったのは温かい拍手。ノーヒットノーラン効果で注目度が高まったばかりか、「勝つ期待感があれば〝打ち崩すところを見たい〟と応援に来てくれるが、絶好調の投手に対してこっちはドン底。ファンはわざわざ悔しい思いを味わいたくないでしょ。当日券組も凱旋を見たい杉内ファンが中心だったのでは」(営業関係者)。逆に杉内の気をよくさせてしまった。

 さらにもう一つの奇策も〝不発〟に終わった。この日の試合前、一部のナインの間で挙がっていたのが〝ドッキリ作戦〟だ。打席に入る際のテーマを本人に内緒で笑える曲に変更するというもので、昨季もムードメークに一役買ったイタズラだ。連敗中で杉内に対峙するベンチを盛り上げる発奮作戦。実際、きゃりーぱみゅぱみゅの「つけまつける」などを候補に挙げ、球団側と相談した。しかし、こちらも連敗中のピリピリムードの中で「やっぱり今は難しいでしょう」(球団関係者)と実現しなかった。

 まさに連敗中の〝負のスパイラル〟による2つの誤算。交流戦で借金は膨れ上がるばかりだ。