おかわり中村が到達した「打撃の極意」

2012年06月09日 12時00分

 西武・中村剛也内野手(28)が5日の中日戦(西武ドーム)で4試合連発となる10号3ランなど4安打4打点の大爆発。47試合目にして本塁打、打点のパ・リーグ打撃2冠王に躍り出た。

「今は軽い感じでいいタイミングで打てている。悪かった時期は始動が遅かった。(交流戦前の)仙台で鏡を見て気づいた、自分の感覚なんで映像では分からないと思う」(中村)

 交流戦前の32試合では打率1割2分8厘、1本塁打、12打点と極度の不振に陥っていたのが嘘のように交流戦15試合で打率4割、9本塁打、25打点と荒稼ぎ。昨季のパ・リーグ本塁打王が計10本塁打、37打点でいよいよ定位置の打撃2冠王に急浮上だ。

 中村は「2冠? それは全く何も考えていません。今の調子は普通っすよ。普通と思っている。普通が一番なんで」。交流戦初戦(5月16日)の広島戦で今季2号を放つまで30試合125打席ノーアーチの大スランプ。その原因を本人は「間が取れていなかった」と技術面に置いているが同期入団で誰より中村を知る主将・栗山はこう言う。

「おかわりは一人でいろんなものを背負っている。4番としての責任もそうですが去年、飛ばない飛ばないといわれた統一球で誰よりも多い48本を打ったことによるプレッシャーもある。打ったことで周りが『打って当たり前』と見ることが今年は相当なプレッシャーになっている」

 中村の言う「普通」「何も考えない」は、重圧の中、もがき苦しみぬいた末に到達した〝打撃極意〟のようだ。