松中「特権なし」二軍スタート

2013年06月19日 11時00分

二軍戦終了後、ファンにサインする松中

 交流戦優勝を祝うセレモニーをボイコットし二軍降格処分となったソフトバンク・松中が18日、雁の巣球場で行われたウエスタン・リーグ、中日戦に出場し、再起に向けてスタートを切った。この日はベンチで代打待機をしたが、最後まで出番なし。これまで輝かしい実績を残しチームに貢献してきたとはいえ、今回は特別扱いはなし。ベテランはゼロから信頼回復を目指す。

 18日の中日との二軍戦には一軍から6人の野手が調整として出場。また相手先発が左投手だったことから松中は代打待機となったが、最後まで打席に立つ機会は訪れなかった。

 これまでのように調整のための二軍落ちなら、試合の展開にかかわらず打席に立つチャンスを与えられていただろう。だが、今回は懲罰的な降格だけに、特別扱いはしてもらえない。まずバットで結果を出すこと、そして39歳の生え抜きベテランとして若手の見本となっていくことが求められている。

 小川二軍監督は「右投手に代わったらと思ってスタンバイさせていた。お手本としてチームのいい伝統を若い選手に伝えていってほしい。十分反省しているし、ペナルティーも受けた。いろんなところが見られている。それは本人も分かっている」と話した。

 もちろん松中も“ゼロからの再出発”を覚悟している。「小川監督には気を使わないでくださいと言った。試合に出たいが、こういうことを招いたのは自分の責任。与えられたところで結果を出したい」。この日はベンチから熱心に声援を送り続けた。8回に李杜軒の勝ち越し本塁打が飛び出した際はハイタッチで出迎えると頭をポンポンと叩いた。

 試合前には嘉弥真が5月のウエスタン・リーグの月間MVP受賞のセレモニーも行われたが、もちろん、他の選手と一緒にベンチ前に整列して参加。試合後には100人近いファンのサインを行い「(自身のブログに)たくさんのメッセージを送っていただき励みになった。できる限り続けようと思う」と話した。

「王球団会長とは会いました。バットで取り返すしかないと言っていただいた。秋山監督とかは今それどころじゃないだろうし(一軍に)上がってから(直接)謝ろうと思います」と話した松中。そのチャンスを信じてバットを振り続ける。