“飛ぶボール” コミッショナー知らなかった

2013年06月12日 21時22分

 あきれた言い訳だ。プロ野球の統一球の反発係数を飛びやすく変更しながら日本野球機構(NPB)が公表していなかった問題で、加藤良三コミッショナー(71)が12日、東京都内のNPB事務局で会見し「事実を隠ぺいする意図はなかったが、混乱を招いたことはおわびしたい」と謝罪。自身の責任問題については「不祥事を起こしたとは思っていない」と否定した。

 

 会見で同コミッショナーは「(事前に)知っていたらNPBとして公表していた」とし、変更の事実を聞いたのは11日だとした。しかし、NPBの下田邦夫事務局長は11日の会見で、変更をコミッショナーに相談して決めたのは昨夏としており、両者の言い分は大きく食い違う。

 

 仮に加藤コミッショナーの言い分が正しいのなら、下田事務局長はウソにウソを塗り重ねたばかりか、一部のNPB事務局関係者が最高責任者の判断を仰ぐことなくボールの反発係数を勝手に変更したことになる。今回の問題はトップの記者会見で収束に向かうどころか、長期化の様相を呈してきた。