内海またも100勝ならず ここ4試合で20失点

2013年06月10日 11時00分

4回、田中将大(後方左)にタイムリーを打たれる内海

 巨人・内海が、またも“100勝の壁”に阻まれた。プロ通算100勝をかけ、侍ジャパンの“戦友”でもある楽天・田中とのエース対決に臨んだが、4回5失点でまさかの降板となった。5月12日に99勝目を挙げて以降、4試合先発して20失点の大ブレーキ。通過点であるはずの記録で思わぬ足踏みを強いられることになった。

 

「最高のお膳立て」を自らぶち壊してしまった。満員の東京ドームで、球界を代表する右腕・田中との投げ合いを制してつかみ取る節目のプロ100勝…しかし、待っていたのはまさかのKO劇だった。 いずれも初球だった。2回一死から楽天の左キラー・中島に内角やや高め139キロの直球を左中間スタンドに運ばれた。4回はジョーンズの二塁打と2者連続四球で二死満塁。ここで迎えた8番島内には初球のチェンジアップをすくい上げられた。打球は無情にも右中間を転々。走者一掃の二塁打でさらに3点を献上する。田中にも外角高めに抜けたチェンジアップを右中間に運ばれた。内海はただただマウンドでぼうぜんとするしかなかった。

 

 100勝に王手をかけてからこの試合までの3試合で15失点(自責は11)。しかし好調時の映像と現在の自分の投球を比較しても、悪いところは特にないと判断していた。「ボールの質、コントロール、スピードに問題はないということだった。『いいコースに行ってもボールと判定されたり、(打ち取っても)いいところにボールが飛んでしまったりしているだけで何も問題はない』と言っている」(チーム関係者)

 

 そんなエースを試合後、川口投手総合コーチはバッサリ切り捨てた。「自信を持ってほしい。エース対決なんだから。結果を恐れている。技術的な問題? いや、気持ちの問題ですよ。勝ちたい気持ちを持っているか。球数が多くなっているのもそのせい。ベンチから見ていても勝負しているのかと思う。自分の投球を見直してほしい」。結果を恐れるあまり、勝負というより「かわす」投球になってしまっていると断言した。

 

 原監督は「コンディションは悪くないんで、辛抱して何とか打破しないといけませんね」。柔らかい言葉の中に“エースなんだから自分で何とかしろ”という厳しさがこもっていた。

 

 降板後は「今日は何もありません」。前回も似たように球場を後にしていた。巨人のエースから、もうこんな言葉は聞きたくない。