広島の絶好調男・松山 普段はよきパパ

2013年06月10日 11時00分

7回、十亀から逆転3ランを放ちガッツポーズの松山

 広島が9日、西武に5―3で逆転勝ちし、今季3度目の3連勝を飾った。勝利への流れを決めたのは、若ゴイの見事なひと振りだ。1点を追う7回に松山が相手先発・十亀から値千金の4号逆転3ランをかっ飛ばし、試合をひっくり返した。これで勢いに乗ったコイ打線は8回、菊池が4号2ランでダメ押し。投げては先発・野村が7回1失点と好投し3勝目をマークした。これで西武戦は昨年6月17日から5連勝で初のシーズン全勝を決めた。

 

 絶好調男のバットがチームを窮地から救った。赤ヘルは十亀に6回までわずか1安打に抑えられていたが、1点を追う7回一死二、三塁の場面で、松山は追い込まれながらもヒザ元に来たスライダーを強振。打球は右翼スタンドに飛び込む逆転の3ランとなった。

 

 交流戦に入ってからは打率4割3分6厘と絶好調の松山は「祐輔(野村)が頑張っていたのでここでランナーを返さないと男じゃないと思っていた。今は自分の打てるところを自分のタイミングでしっかりと打てている」と顔をほころばせた。信頼して起用を続ける野村監督も「いいところでいい働きをしてくれている」と目尻を下げた。

 

 松山は4月16日のDeNA戦の時には風邪による体調不良で試合前に早退したことを反省し、体調管理には万全を期すようにしている。6か月になる次男が40度近い熱を出した時は、病気がうつらないよう、すぐさま自宅近くのホテルに“避難”した。普段は良きパパだけに「同じ広島にいるのに一緒にいられないのは寂しかった」が、野球で結果を残すためにじっと我慢したという。

 

 先発の野村は初回に無死一、三塁から二ゴロの間に先制の1点を奪われたが、その後は立ち直った。7回一死満塁のピンチも三ゴロ、左飛に抑え無失点で切り抜け、直後の逆転劇につなげた。今季3勝目をマークし「初回は納得いかないが、その後切り替えてゼロに抑えられてよかった。チームの連勝を止めたくなかったのでよかった」と顔をほころばせた。

 

 西武にはこれで昨年から5連勝。交流戦で1球団に全勝するのは球団史上初。またこれで6カードぶりの勝ち越しを決めた。セ・リーグの3位争いはダンゴ状態が続いているが、この勢いでなんとか抜け出したい。