手放しでは喜べない野村監督200勝

2013年06月07日 10時56分

移籍後初勝利を挙げた小野(左)と握手する野村監督

 広島は6日、ロッテ戦(尾道)に4ー1で快勝し、連敗を6で止めた。1点を追う5回に代打・岩本の適時打で同点に追いつくと8回には梵の適時打で突き放し、ついに長いトンネルから抜け出した。とはいえ手放しでは喜べない。先発のバリントンがゴロ処理の間に腰を痛めて緊急降板した。前田健に続いて助っ人エースも離脱となれば、その影響は計り知れない。まさに“一難去って、また一難”だ。

 バリントンは初回から走者を許す苦しい立ち上がりとなり、2回一死三塁からスクイズを決められ先制された。しかし、その後はチームの連敗ストップのために淡々とロッテ打線を打ち取り、味方の援護を待った。

 アクシデントが起きたのは5回だった。一死から迎えた岡田は一塁線へボテボテのゴロ。これ以上追加点を許せないバリントンはこの打球をダイビングしながら必死にキャッチして送球。間一髪でアウトを奪ったものの腰のあたりを痛めた様子で、治療のためいったんベンチに退いた。なんとかマウンドに戻りこの回は投げ抜いたが、5回の攻撃で代打を送られ、わずか63球で交代となった。

 非常事態に陥った赤ヘルだったが、助っ人右腕のけがをも顧みない気合のプレーに打線は奮起した。1点を追う5回、二死一、三塁のチャンスでバリントンに代わり代打で登場した岩本がロッテ・唐川の初球を右前に運んで同点とする。「初球から甘い球は全部打ちにいく準備をしていた」という若ゴイの値千金の一打で勢いづいた打線は6回、無死一、三塁のチャンスからエルドレッドの併殺の間に1点を入れて勝ち越しに成功。さらに8回には二死一、三塁から梵の2点適時二塁打で突き放した。

 バリントンの降板以降は小野、今村、ミコライオが猛攻を仕掛けるロッテ打線を無失点リレーに抑えた。この白星で連敗は「6」でストップ。野村監督は監督通算200勝を飾り、一夜にして最下位からも脱出することに成功した。

 しかしバリントンの状態が心配なところ。右脇腹痛で抹消中の前田健に代わり中崎が昇格となったが、長期離脱となればまたしても先発不足に陥ってしまう。連敗は止めたものの、新たな問題が浮上してしまった。