楽天ナイン一丸“マー君を無敗のままメジャーへ!”

2013年06月05日 16時00分

 楽天が“初タイトル”に大きく前進した。3日の中日戦(Kスタ宮城)は延長11回に2―1で今季初のサヨナラ勝ち。交流戦の単独首位をキープした。その原動力となっているのが、エースの田中将大(24)だ。この日は完封目前の9回に同点とされて降板したが、依然として開幕から無敗のまま。そのエースの連続記録を保持することが、ナインのモチベーションにもなっているという。

 

 1―0で迎えた9回、和田に適時打を浴びて昨年10月2日のソフトバンク戦以来となる田中の完封勝利は消え、今季2度目の延長戦に突入した。そして迎えた延長11回、一死満塁で打者は嶋。星野監督がなにやら耳打ちすると、それに応えるように意地の中前打で、にわかに漂っていた嫌なムードを吹き飛ばした。

 

 お立ち台では「(星野監督からは)何を言われたか忘れました。言葉にならないくらい最高です!(交流戦優勝の)チャンスは残っているので力を合わせて頑張ります」と高らかに宣言。闘将も「嶋に言ったこと? 内緒だよ。『お願いだから打って』ってな。テヘヘ。でも、いい当たりでした」とえびす顔だった。

 

 球団史上初となる交流戦優勝にチーム内のボルテージは高まるばかり。その原動力となっているのが田中だ。「連勝記録(11)は途絶えさせたくない。チームにとってもそういうのに勇気づけられることもある。それに今までに無敗のままメジャーに行った投手はいないじゃないですか。みんなでサポートしたいという話はよく出る」(チーム関係者)

 

 プロ野球界には鉄腕・稲尾和久氏(西鉄)、松田清氏(巨人)らの20連勝という大記録がある。今オフにもポスティング制度を利用してのメジャー挑戦が濃厚である田中の記録がどこまで伸ばせるかは野手次第。ナインは一丸となってエースを“伝説の投手”にして送り出そうとしている。

 

 これには田中も「(連勝記録は)本当に野手の皆さんに助けられてできている。このままいきたいですね」。野手の期待に応えるというモチベーションにもなっており、チーム内に相乗効果をもたらしている。

 

 星野監督も「一つも負けるな。このままシーズンを終われって感じだな」と期待を寄せる田中の不敗神話。このまま続くようなら、交流戦Vどころか悲願のリーグ制覇まで現実のものとなりそうだ。