藤浪に“多趣味の井川を見習え”の声

2013年06月02日 16時00分

 31日の関西ダービー第3R(京セラドーム)でオリックス・井川慶(33)投手が今季初勝利を挙げた。古巣との初対戦で“因縁対決”が展開される中、阪神では将来のエース・藤浪晋太郎(19)に対して「“虎エースの息抜き術”を井川に学べ」という指令が飛び出した。

 

 1999年から8年間、阪神に在籍。2002年からは5年連続で開幕投手を務めるなど不動のエースだった井川にしてやられ、和田監督は「米国に行く前ほどスピードはないが、投球術というか遅い球を使いながら、というのは変わってない」と脱帽するしかなかった。

 

 そんな中、チーム内では“藤浪も井川をお手本にしてほしい”という声が上がっている。将来、阪神だけでなく球界を背負う投手になることが期待される19歳右腕。英才教育を施していく上で実際に虎のエースを務めた井川が大いに参考になるというのだ。

 

 テーマは“エースの休日”だ。チーム関係者は「阪神のエースにかかる負担やプレッシャーは半端なものではない。少し負けたりするとすぐに逆風も吹く。そんな時、リフレッシュできるものがあると強い」と気分転換の重要性を指摘する。

 

 現在の藤浪の息抜きといえば、1日30分程度の入浴くらい。このため虎OBの一人は「藤浪は趣味らしい趣味がほとんどないんだろ」と心配。これに対して井川は阪神時代からゲーム、ラジコンヘリ、サッカー観戦、将棋、ダーツ…と多くの趣味を持っていた。マウンドを離れた時にいかにリフレッシュするか。人気球団のエースとなれば、これができるかできないかで投球にも大きな影響が出てしまう。

 

 そのため、球団関係者やOBらは「井川のように没頭できる趣味を見つけた方がいい。息抜きは大事だ。特にエースはね」と余計な重圧や雑音を振り払うため、一つでも多くの趣味を持つことを勧めている。

 

 チームは違っても同じ関西球団。井川に直接アドバイスをもらうことも可能だ。「マイペースすぎる」と苦笑されることもある井川だが、藤浪が球界のエースに成長するためには“井川の休日”を体験してみることも必要かもしれない。