絶好調・巨人を蝕む〝慢心ムード〟

2012年06月05日 12時00分

 初の交流戦Vを狙う巨人で、原辰徳監督(53)を中心とした首脳陣がナインの慢心を防ごうと引き締めを図っている。交流戦前半戦は10勝2敗の首位で好調だが、チーム内にいくつかの〝油断〟が見え隠れしているためだ。

 1日、翌日からのオリックス戦のため大阪に移動したチームは、甲子園球場の室内練習場で全体練習を行った。原監督自ら若手の藤村、松本哲らに直接指導を行うなど精力的に動いたが、その一方で首脳陣はナインの引き締めに余念がない。

 というのもチーム内に〝慢心ムード〟が感じられるからだ。

 原監督はチームの交流戦Vについて「それは終わったら話をしましょう!」と〝優勝〟の2文字をあえて封印している。しかし5月19日のソフトバンク戦で、キャプテンの阿部慎之助捕手(33)の発言に眉をひそめる場面があったという。

「決勝2ランを放った慎之助が、お立ち台で『優勝して(賞金の)5000万円もらいたいです!』と宣言したことがあった。その発言を伝え聞いた原監督は『まだ早すぎる』と漏らしたそうです」(球団関係者)

 また、前回のロッテ戦で風邪による体調不良もあって敗戦投手になった澤村に対し、川口投手総合コーチは「こんなことやっているようじゃ、ローテーション1回飛ばすぞ!」と直接、本人に言い渡した。これもプロ2年目で気持ちの緩みが出ておかしくない澤村の「慢心」を戒める意味があった。

 チームは5月に16勝4敗3分けで驚異的な強さを誇ったが、勝ちはしたものの見過ごせない凡プレーもあった。

 「31日の楽天戦で2回一死満塁の好機に先発の内海がスクイズを決められないなど、1点勝負の試合になると、まだまだモロさが目立つ。監督は最近よく、無死二塁の場面を無安打で1点を奪う野球をしたいなどと言ってますが、犠飛を確実に打てる選手がいないのも悩みの種。勝っているとはいえ、現状のチームに満足はしていないんです」(チーム関係者)

 「勝っているから内容はどうでもいい」では長いペナントレースで、いずれどこかでボロが出る。初の交流戦V、さらに先の美酒のためにも首脳陣はシビアな目を持ち続けていく。