マー君復活させた「秘密の3日間」

2012年06月03日 18時00分

 楽天の田中将大投手(23)が30日の巨人戦に先発し、8回5安打2失点で11奪三振と好投した。味方の援護がなく2敗目(2勝)となったが、41日ぶりの一軍マウンドのブランクを感じさせない投球。杉内のノーヒットノーランの陰で見事な復活を果たした。

 田中は約1か月前まで腰痛でかがむことすらできなかった身。敗れたとはいえ、ここまでの快投ができたのは驚異的と言える。なぜハイペースで回復できたのか。その裏には「決死のトレーニング」と「秘密の3日間」があった。4月22日に登録抹消となった直後。トレーナー陣から体の疲労を取り除くべく軽めのメニューが渡されたものの、これに田中は〝物言い〟をつけたという。

「メニューを聞くなり即、却下して『そんなんじゃ体を休めることになるじゃないですか。肩、肘のトレーニングは入れさせてもらいます!』と話していた」(チーム関係者)

 力を入れる際に重要な体幹を痛めているにもかかわらず、積極的に体を鍛えていたというのだから、エースの意識の高さがうかがえる。

 そしてもう1つ注目すべき点は今月8~10日の間、田中が二軍施設に姿を見せなかったことだ。この3日間の動きについて、球団関係者は次のように明かした。

「実は高額なレンタル料をかけてさまざまな治療器を持ち込んだが、効果がなかった。そこで東京でPNFをすることになった」

 PNFとは、もともと体に備わっている反射を利用し、関節の可動域などを取り戻す治療法のこと。田中はかつて松井秀喜(レイズ)や元横綱貴乃花ら各界のアスリートをバックアップしたPNF治療の専門家の元を訪れ、この3日間で腰痛が劇的に回復したのだ。

 この日の試合後、田中は「いつもはあんまり感じない感情なんですけど、投げ合って楽しかった。いい投げ合いができた」と前向きにコメント。次回登板は白星で完全復活を印象付けるつもりだ。