藤浪の「リリーフ適性」球宴で判定へ

2013年05月31日 16時00分

 阪神・藤浪晋太郎投手(19)が球宴の先発部門のノミネート選手となった。ファン投票用紙などに名前が記載されるため、一気に夢舞台出場も現実味を帯びてきた。そんな中、首脳陣は藤浪の「球宴パフォーマンス」に熱視線を注いでいる。スーパールーキーの“真の力”を見極めるチャンスと色めき立っているのだ。

 

 宿敵・大谷翔平投手(18=日本ハム)も外野手部門でノミネートされており、大舞台で再戦という可能性も出てきた。実現すれば球宴の目玉対決となること間違いないが、虎コーチ陣も藤浪の球宴マウンドに大きな関心を抱いている。あるコーチは「シーズンでは個人の勝負よりチームの勝利を優先する。でも、球宴になれば個々の勝負に専念できる。どんどん三振を狙っていく投球になる」と指摘。その上で「藤浪もいかにゲームをつくるかを考えて投げている。そういう意味では本当の姿というか、とにかく三振を狙って思い切り投げる姿というのをまだ見ていない。球宴はそういう姿を見るチャンスになる」と夢舞台での“全開投球”に興味津々なのだ。

 

 今回、首脳陣が藤浪の底力を確かめようと躍起になっている裏にはチームの将来構想が大いに関係している。現在、救援陣は福原36歳、安藤35歳、久保32歳とベテラン中心。しかも、駒不足が不安視されているように後継者が見当たらない。そこでコーチの1人は「すぐにどうこうではないが、藤浪にリリーフの適性がどれだけあるのかを知っておきたい。三振を狙ってどれだけ取れるか。エースとして先発で頑張ってもらうのがベストかもしれないが、今の野球では勝利の方程式を構成するリリーフも重要な存在。場合によっては選択肢として考えなければいけない時があるかもしれない」と説明。球宴で藤浪の守護神適性を見極めようと考えているのだ。

 

 いつもとは違う投球を見ることができるのも球宴の魅力。まだまだ底知れぬ19歳右腕の能力を把握するためにも虎首脳陣は固唾をのんで大舞台に立つ藤浪を見つめることになりそうだ。