中島メジャー再挑戦はイバラの道

2012年06月02日 18時00分

 昨オフ、ポスティングシステム(入札制度)でのヤンキース移籍が破談となった西武・中島裕之内野手(29)が5月30日、海外移籍が可能なFA資格条件を満たした。

 中島は「オフまで時間があるのでゆっくり考える。今はプレーに集中したい」と慎重なコメントに終始。それでも中島の代理人と関係者が今春のメジャーキャンプで各球団の戦力事情をくまなく調査していた背景を考えれば、今オフの再挑戦は確実とみていい。


 しかし、昨オフに落札したヤ軍から「内野の控え」とされた評価は、大きくは変わっていない。実際に多くのメジャー関係者が「よほどの幸運に恵まれない限り、控えの評価は変わらない」と口を揃えている。

 そんな現状を打破するためには何が必要なのか? あるメジャースカウトは、こう忠告する。

「ゴロを待って捕球する今の人工芝用の守備では天然芝で使いものにはならない。そしてスナップスローのできない日本人はスローイングの矯正が必要になること。さらに控えやマイナー契約にはまず通訳がつかないという現実を知ること。(7月で30歳の)ハンディを背負って挑戦する以上、自分の意思を正確に伝える語学力も必須となる」

 中島の挑戦に、ダルビッシュのような特別待遇は一切ない。技術や語学力を身につけるだけでなく、イバラの道を進む覚悟が必要のようだ。