〝杉内の重圧〟はねのけ内海5勝

2012年06月01日 12時00分

 巨人・内海が〝杉内の重圧〟をはねのけ、6回1失点の好投をみせた。前日30日は杉内が史上75人目のノーヒッターとなり、その余韻とプレッシャーを感じながらのマウンドだったが、前夜の雪辱に燃える楽天打線を持ち前の粘りの投球で退けた。試合は4—1で勝利。巨人に再びエンジンがかかってきた——。


 内海は力のある直球と、カーブといっていいような抜いたスライダーのコンビネーションで的を絞らせなかった。

 4回には二死から四球と2連続安打で1失点。対楽天戦でひそかに続けてきた40イニング連続無失点の〝記録〟はストップしたものの、先発としてゲームをしっかり作った。

 前夜、杉内がノーヒットノーランを達成。チームメートの大記録を喜んだのは当然だ。しかし、巨人の生え抜き、しかも開幕投手として負けられない思いが強くなったのは間違いない。本来ならば「とにかくチームが勝つこと」が第一になるものが、この試合に限ってはいつもと違うプレッシャーも背負うことになった。巨人のエースとしての意地が、無表情には込められていた。

 そんな左腕のプライドを、打線は知らないはずがない。2回にエドガーの初安打初打点となる中前打で先制すると、同点に追いつかれた6回には先頭の阿部を一塁に置いて、高橋由が楽天先発・ヒメネスの初球の直球を迷いなく振りぬいた。打球は、右翼スタンド最前列に飛び込む勝ち越し2ラン。前夜に続いて試合を決める一発を放ち、内海を援護した。

 中5日の登板が続くこともあり、内海の打順で代打を送られ6回1失点でマウンドを譲ったが、これで5勝目。杉内のノーヒットに続き、エース内海の勝利で、チームを支える両者がしっかり並び立った。