中田劇弾生んだ原監督の助言

2012年06月01日 18時00分

 日本ハム・中田翔内野手(23)が28日の巨人戦(東京ドーム)で、67打席ぶりの4号決勝2ランを含む今季2度目の猛打賞。5戦連続無安打のトンネルを抜け出した。「よかったです。4番で使い続けてくれた監督、応援してくれたファンの皆さんに感謝です。ずっとチームに迷惑ばかりかけて情けない気持ちでいっぱいだった」(中田)。その再生にひと役買ったのは、なんと敵将である巨人・原監督だった。

 

 この日の練習中、中田のもとに歩み寄った原監督は、悩める4番にこんな激励をしたという。「もっとゆったりしたふうにやってみたらどうだ」。前日、親交の深い栗山監督と談笑して状況を把握し、チームの垣根を取り払った前日本代表監督としてのエールでもあった。

 

「原監督は巨人だけじゃなく野球界全体のことを考えてくれている。翔みたいな人間を球界の宝として考えている。自分の使命は彼を一流に育てること。原さんがそういうことを考えて接してくれたことがうれしい」。将来、中田は日本代表の4番を打つ打者になると信じて疑わない栗山監督は、こう言って原監督の心遣いに感激した。

 

 敵将のエールを痛烈な決勝弾にして恩返し。勝負どころで手痛い一発を食らった原監督はその直後、投手交代を告げると、「参ったなあ~」と言わんばかりの苦笑いを浮かべていた。