打てなくても使い続ける「育成中の4番」中田翔

2012年05月19日 12時00分

 悩める日本ハムの4番打者・中田翔内野手(23)が、16日の阪神戦で4打数2安打1打点と復調気配だ。1点リードの8回一死二塁で放った痛烈な遊直が抜けていれば猛打賞だったが、規定打席に到達した打者の中では、いまだ打率はリーグ最下位(1割7分3厘)だ。

「今日はボールをしっかり見ることができた。(甲子園の)すごい雰囲気に圧倒されて、興奮した状態で打席に入れてうれしかった」と中田。栗山監督は「追加点のところの打球は抜けさせてあげたかった。(小谷野)栄一と翔は間違いなく上がってきた。聖地・甲子園で、勝ちからスタートできたのは安心材料」と、打率1割台の主力2人のアベックマルチ安打を喜んだ。

「今年は(この日に4勝目を挙げた)吉川と中田には、やってもらわないと困る」と言う山田GMも「(いずれも3割超えの)稲葉、田中賢、糸井、陽が打って、打てない2人をカバーしてくれている。好調な連中もいずれ打てなくなる時が来るから、その時には恩返しで中田が打てばいい」と長い目で見ているという。

 打てなくても使い続ける「育成中の4番」中田は、全員野球を心得た先輩たちの強力アシストがあってこそと言えそうだ。