阪神「名フレーズ」待望論

2012年05月31日 18時00分

 阪神は27日の西武戦(甲子園)に3―2でサヨナラ勝ち。9回、一死満塁から代打の関本賢太郎内野手(33)が押し出しを呼び込む死球を受け、3連勝で勝率を5割に戻した。お立ち台に上がった関本は、お約束フレーズの「必死のパッチ」を連発。満員のスタンドを沸かせたが、球団内から新たな〝流行語〟誕生への待望論が巻き起こっている。

 

 「打席ではいつも〝必死のパッチ〟でやるだけです!!」。照れくさそうにヒーローインタビューを受けた関本は、お得意のフレーズをお立ち台で何度も叫んだ。和田監督も「関本らしい…。うまい当たり方でした」と賛辞?を贈った。

 

 しかし、そんな関本を見ながら営業関係者は「そろそろ新しい流行語が生まれてほしい」とこぼした。一生懸命さを示す関西弁「必死のパッチ」は数年前に飛び出したもので、新鮮さがなくなっているからだ。阪神といえば、お立ち台で数々の〝名フレーズ〟が生まれた。記憶に新しいところでは、昨季に藤井彰が口にした「顔しか取りえがない」。営業部がすぐに食いついて「男前Tシャツ」を販売するなど、グッズ売り上げにも大きく貢献した。

 

 それが今年は、まだ新しいフレーズが出てこない。それだけに「笑いを取るのも、うちの売りの一つ。若手にもっと頑張ってもらいたいんだけど、なかなか…」(同)。別のチーム関係者も「フレーズが出ればグッズも出せるし、その選手を売り出しやすくなる」と若手に期待を寄せる。

 

 柴田、大和、新井良、俊介、榎田…。素材が悪いわけではなく、柴田はモンキー顔、大和は特徴的な名前、新井良の「ドヤ顔」、榎田は超真面目キャラと、それぞれに個性も強い。だからこそ営業部は歯がゆい思いをにじませる。

 

 チームはようやく勝率を5割に戻したが、目標はあくまでV奪回。そのためにも若虎の奮起と名フレーズの誕生が待ち望まれている。