「ファンと一緒に…」ダル日米100勝

2012年05月31日 18時00分

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)が27日(日本時間28日)のブルージェイズ戦に先発し、両リーグトップタイの7勝目(2敗)を挙げ、日米通算100勝を達成した。テキサス特有の暑さの中でのデーゲーム、腰の張りと悪条件が重なったが、5回を投げて7安打3失点、3三振3四球と最低限の役割は果たした。本拠地では、これで5戦5勝と不敗神話を継続。エースとしての立場を固めた。

 

 赤いユニホームに身を包んだダルビッシュがマウンドに上がった現地時間午後2時5分の気温は32度。風がやや強めに吹いていたとはいえ、かなり蒸し暑かった。心配されていたもう一つの〝敵〟だ。

 

 初回、制球が乱れた。先頭打者エスコバルにストレートの四球。2番ラスマスも2球連続ボールだ。ダルビッシュは顔をしかめる。しかし、3球目の高めの速球を打ち損じて遊飛。怖いバティスタは2ボール2ストライクから外角低めのチェンジアップでバットに空を切らせた。前回、一発を浴びたエンカーナシオンは三ゴロに仕留めた。2回もローリーに左翼線二塁打を浴びたものの、無失点で切り抜けた。

 

 しかし、味方打線が2回に大量7点を奪うと、3回から抜けるボールや指にかかりすぎてワンバウンドするボールが目立つようになった。一死後、連打で一、三塁とされるとバティスタの三ゴロが併殺崩れとなり1失点。

 

 4回は先頭アレンシビアに甘いスライダーを左翼席に叩き込まれた。5回も先頭ラスマスに甘い速球を右中間二塁打にされ、バティスタに四球。エンカーナシオンに左前に運ばれ3点目を失った。たまらずマダックス投手コーチがマウンドへ。実は腰の張りを感じていた。開幕から基本的に中4日を守り10試合の先発。疲れもたまっているだろう。この後、失点は許さず、5回を投げ終えると降板した。

 

 区切りの白星を「チーム全体、ファンと一緒に戦って実を結んだ数字。一勝一勝がうれしい」とダルビッシュは喜んだ。

 

 この日の投球については「(前回の)シアトルから体調が良くなかった。その中で5回3失点で切り抜けられた」と話したが、満足はできない。前日、延長13回を戦ったチームは7人の継投。ブルペンの負担を軽減させるためには少しでも長く投げたかったが、結局、ロー、オガンドとつなぎ、最後は建山がしめた。また、ワシントン監督が出した「四球を減らすこと。球数を抑えないと」という課題もクリアできなかった。

 

 エースとしてチームに30勝目をもたらしたダルビッシュ。ワシントン監督、チームメート、ファンの信頼は増すばかりだ。