「力不足説」ハネ返した佑ちゃん

2012年03月31日 09時33分

 日本ハム・斎藤佑樹投手(23)が、30日の西武戦(札幌ドーム)に先発し、4安打1失点。7三振を奪う快投で「開幕投手」という大役をプロ初の完投勝利で飾った。


 お立ち台では「ダルさんがいなくなって穴を埋めるという強い気持ちで開幕戦に臨みました。今は『持っている』じゃなくて、背負ってます。これからもイニングを多く投げて、栗山監督を胴上げしようと思ってます」とうっすら赤い目で語った。


 無理もない。斎藤の開幕投手にはチーム内外から疑問の声が噴出。ダルビッシュまでがツイッターで「開幕投手は武田勝さんじゃないんですかね?」とつぶやいたように、栗山監督の指名には“話題先行”や“客寄せ目的”という批判が浴びせられた。


 だが、チーム関係者は「栗山さんには持論があって、高校時代の甲子園優勝など『一時代を築いたスターはプロに入っても輝き続けるべき』というもの。自分自身がプロでは大きな実績を残せなかったこともあるのか、スター選手に対する思い入れが強い。斎藤の力はまだまだ、こんなものじゃないというのは本心です」という。他のコーチ陣すら白い目を向ける中、栗山監督は斎藤の潜在能力を信じ続けていた。


 当然、斎藤にも周囲の批判は聞こえていた。それだけに「キャンプの時から自分もずっと(武田)勝さんでいくべきとは思っていた。正直、今日の投球で自分で良かったかどうかは分からないが、1年通して『斎藤で(開幕投手は)良かった、機能した』と言われるようにしたい」と、継続した活躍を誓った。


 試合後の栗山監督は「今日だけは佑樹を褒めてあげてください」と言いながらも点数を聞かれると「50点!」と辛口評価。これも本気で「エース」と期待するからこそか。