イチローが引退会見で見せた「人間味あふれるやりとり」

2019年03月22日 12時50分

引退会見で笑顔を見せるイチロー

 孤高のイメージの強かったマリナーズ・イチロー外野手(45)の引退会見はプレーの現場ではあまり見せることのない人間味あふれるやりとりが満載だった。

 第1期マリナーズ時代(2001年~12年途中)には「自分は孤独を感じながらプレーしている」と周囲からの孤立感を表現していたイチローだが、21日深夜の会見では「現在それ(孤独感)全くないです。今日の段階で、それは全くないです」と断言した。

 また、イチローは「それとは少し違うかもしれないですけど、アメリカに来て、メジャーリーグに来て……外国人になったこと。アメリカでは僕は外国人ですから。このこと、外国人になったことで、人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね」と母国を離れ外国で生活、仕事をすることで得られた別の視点の獲得について語った。

「この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることはできたとしても、体験しないと自分の中からは生まれないので。孤独を感じて苦しんだことは多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと、今は思います。だから、つらいこと、しんどいことから逃げたいと思うのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気なときにそれに立ち向かっていく、そのことはすごく人として重要なことなのではないかなと感じています」

 イチローの話は一野球選手という枠を超越して常に思慮深い。

関連タグ: