気になるイチローの去就 レイカー打撃コーチを直撃

2019年03月18日 16時30分

イチローが打席に入ると大歓声

 7年ぶりの日本開幕戦を迎えるマリナーズ・イチロー外野手(45)が17日、巨人とのプレシーズンゲーム(東京ドーム)に「9番・右翼」で先発出場。結果は3打数無安打に終わったものの、レジェンドの日本凱旋とあって、東京ドームはグラウンド内外とも大いに沸いた。そんな熱い声援にイチローも「感激しました。東京のファン最高!」と大感謝だったが、注目の去就はどうなるのか。本紙の直撃に、現場首脳陣の見解は――。

 まず大きな見せ場をつくったのは守備の場面。初回一死から坂本勇が放った右翼への大飛球を疾走しながら片手でキャッチ。フェンスに軽くぶつかりながらも表情を崩すことはなかった。

 注目の打撃は中飛、二ゴロ、遊ゴロと3打数無安打に終わり、6回裏の守備から途中交代。それでも6回一死で迎えた第3打席では、一塁線へ痛烈なファウルを放って場内を沸かせた。

 これで米国のオープン戦から21打席連続無安打となったものの、試合後のレジェンドは「今日しか来られない人が、たくさんいたと思うし、結果を出したかったね。でも、いい雰囲気。東京のファンも最高!」などとコメント。7年ぶりの凱旋を果たし、数多くの声援に感激した様子だった。

 しかし、選手としては厳しい状況には変わりはない。結果を残せなければ、米国帰国後のロースター入りは限りなくゼロに近い。それもあって米メディアを中心に今回の開幕戦2試合が「引退ロード」と論じられているが…。マリナーズのティム・レイカー打撃コーチ(49)は、本紙の直撃に対し「イチローは長い間、プレーをしてきたのだから大丈夫」と復調に太鼓判を押しながら、こう続けた。

「まだ開幕前のスプリングトレーニングの段階だ。それに彼は去年ほとんどプレーしていないのだから、他の選手よりも長く時間がかかる。投手の生きた球を6、7か月見ていなかったしね」

 昨季のイチローは会長付特別補佐に就任した5月以降、選手登録から外れた。今年で46歳を迎える選手が約1年ぶりにメジャーリーガーとしてグラウンドに立つ。この事実について、同コーチは「それだけでも驚きじゃないか」とすると、現役を続けるイチローの“プラス効果”も次のように力説した。

「これまで彼が野球のために成し遂げたことは、信じられないぐらいに素晴らしいし、称賛されるべきだ。殿堂級のキャリアを送っているのだから、我々全員にとって彼がそばにいるだけでエキサイティング。50歳に近づこうとしているプレーヤーがグラウンドで機敏な動きを見せている。早く結果を求めるのは酷だし、待とうじゃないか」

 現場サイドでは、必ずしもイチローの現役続行に悲観的な声ばかりではないということ。果たして米国帰国後もそのプレーを見たいと願う声に対し、球団、イチローはどういう決断を下すのか。

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