12球団唯一の白星なし 阪神・矢野監督悩ませる“金本チルドレン”

2019年03月11日 16時30分

練習中に思わずバットを構えるポーズをする矢野監督

 阪神が10日の巨人戦(甲子園)に1―3で惜敗。毎度おなじみの“貧打病”でオープン戦7試合を消化し、1分けを挟んで12球団唯一の白星なしの6連敗を喫した。

 9回、新人・木浪聖也内野手(24=ホンダ)の右中間への適時三塁打で1点を返したのみ…。12球団ワーストのチーム打率1割8分3厘(10日現在)に頭を痛める矢野燿大監督(50)は「打てなかったらそう(淡泊に)見えるし、それを肯定するつもりはない。ある意味これがシーズンじゃなくて良かったの部分がある。だからこそ前を向いてやっていくしかない。これで落ち込むのが一番アカンこと」と前を向いたが、まだ一つも勝てないのはバツが悪い。

 指揮官を悩ませているのは皮肉にも「金本チルドレン」たちだ。北條史也内野手(24)、中谷将大外野手(26)、陽川尚将内野手(27)らは金本前監督が手塩にかけて育て上げようとした面々なのだが、揃って打率1割台に低迷…。「脱・金本ではなく続・金本。前任者の思いをつないでいく」方針の矢野監督としては誤算以外の何ものでもないが、チーム内からはこんな声も出ている。

「当時、金本監督は中谷ら若手に『皆、あれだけ練習もしっかりやってノルマもこなしているのにどうして打てないのかがわからん。サボってなければ結果が出ると思うのにそうならない』と首をかしげていた。だからもともとが(育てるのに)相当難しいタイプばかりなんでしょう。前の体制ではスパルタ的にしごいてもダメ、今回は各自の自主性に任せても結果が出ないのなら見込みは…」(球団関係者)

 金本前監督が種をまいた「チルドレン」に矢野監督が花を咲かす“構図”こそが理想なのに、今ではすっかり頓挫している阪神。泣いても笑ってもシーズン開幕まで約3週間。このままでは終われない。