ゲレーロの一発で巨人首脳陣が困った 外国人枠争いが混沌

2019年03月11日 16時30分

9回に1号ソロを放ったゲレーロ

 キングがいよいよお目覚めか――。巨人のアレックス・ゲレーロ外野手(32)が10日、阪神とのオープン戦(甲子園)で1号ソロを放った。打撃不振のため崖っ縁に立たされていた本人はご満悦だったが、一軍登録可能な4人の外国人枠問題はかえって難解に…。原監督ら首脳陣にとって、新たな悩みの種となりそうだ。

 元本塁打王のバットが久しぶりに火を噴いた。2―0の9回、代打で登場したゲレーロは、4番手・尾仲の変化球を捉えると打球は左翼席へ。オープン戦で初の一発に「インサイドの球にうまく体が反応してくれました」と笑顔を見せた。試合後も気分は上々で、打った感触については「(球場が)寒かった」とジョークをかましつつ「うまく叩けたよ。(今の調子は)控えめに言って60%ぐらい。あと2週間で上げていきたい」とノリノリで選手バスに乗り込んだ。

 本人にとっては、起死回生の一撃に違いない。ここまでオープン戦全8試合に出場し、この日の試合前まで打率2割(20打数4安打)で8三振、1打点の低空飛行。首脳陣の評価も「オープン戦とか時期的なものを差し引いても打席の内容が悪すぎる」とガタ落ちしていた。

 前日(9日)の試合は主力に休養を与える目的もあってゲレーロも途中出場となったが、この日は本当の意味でのスタメン落ち。原監督は「スターティングメンバーではなかったわけだから、本人のなかでピリッというか、ちょっと何かあったんじゃない? そういう部分で本塁打が出たというのはチームにとっても、彼にとっても大きいでしょう」と語った。

 ゲレーロが本来の姿を取り戻せば、戦力としては頼もしい限りだろう。しかし、同時に悩ましい問題も出てくる。それが4人の外国人枠だ。

 チーム事情からすると、開幕ローテ候補のメルセデスとヤングマン、さらに新守護神として獲得したライアン・クック(31=前マリナーズ)の投手3人の登録が濃厚で、残る1枠を新加入のクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(27=前パドレス)とゲレーロで争い、必然的にどちらかを二軍に落とさなければならない。

 現状ではビヤヌエバも日本野球に順応中でまだパッとしない。吉村打撃総合コーチは「球の見極めなど少しずつ良くなってきている」と成長を認めているものの、この日「4番・三塁」で先発出場した新助っ人は3打数無安打1三振。8戦で打率は2割2分7厘(22打数5安打)に低下し、本塁打、打点ともにゼロのままだ。

 どちらを残し、どちらを落とすのか…。この日の一発でゲレーロが波に乗り、ビヤヌエバの調子が上向かなければ、首脳陣の判断はますます難しくなってくるが、果たして――。