日本ハム・斎藤佑樹投手(30)が9日、阪神とのオープン戦に先発。甲子園での先発マウンドは、早実のエースとして夏の決勝再試合を制した2006年8月21日以来13年ぶりだ。

 背水の春、復活を期して立った栄光のマウンドで背番号1が躍動した。初回、先頭・上本を見逃し三振に打ち取ると、近本は左飛、福留からも見逃し三振を奪う。続く2回もマルテを左飛、ナバーロを一邪飛、鳥谷を空振り三振に仕留め、グラブを軽くポンと叩き三塁ベンチへ引き揚げた。

 2回無安打無失点3三振の内容でマウンドを譲った斎藤は、これで実戦3試合を終え、計7イニングを無安打無失点。大目標の開幕ローテ争いへまた一歩前進した格好だ。“ハンカチ王子”には、やはり聖地の美しい黒土と芝の緑がよく似合う。