炭谷・勝負の1年目 巨人で生きる道語った

2019年02月23日 14時00分

正妻争いに燃える炭谷

 西武から巨人にFAで加入した炭谷銀仁朗捕手(31)が、巨人の一員としてここまで順調にキャンプを消化している。チームの雰囲気にもすっかり溶け込み、23日のオープン戦・楽天戦(那覇)ではエースの菅野とコンビを組む。プロ14年目が現在の心境を明かした。

 キャンプ中、個別練習で小林、大城とともに相川バッテリーコーチの「捕手強化」メニューを受けた背番号27は大城に笑顔でゲキを飛ばした。すでに何年も巨人にいるかのような風格すら感じさせる。プロ野球選手会の会長も務める球界のリーダーはあくまで「1年目」と強調する。

 炭谷「ここまでケガもないし、移籍して1年目でコミュニケーションを大事にしてきて順調に来ている。ここからは実戦。(試合に)出ない時でも投手陣とのコミュニケーションは取っていかないと。とにかくオープン戦が大事になる」

 首脳陣の炭谷への期待を感じさせるように、原監督は楽天戦で菅野の女房役に指名。菅野と長年、コンビを組んできた小林、ベテランの阿部、強打の大城とG正捕手争いは激しさを増している。

 炭谷「みんなライバルですから、ぼく自身も負けたくないと思っている。その中でもジャイアンツの投手のことは阿部さんとか(小林)誠司の方がよく分かっている。聞くこともいっぱいあります」

 昨季パを制した西武で、炭谷はチーム方針により出場47試合にとどまった。7年連続だった100試合以上出場も途切れたが、菊池(マリナーズ)、榎田らの先発マスクをかぶり41試合31勝と勝率は7割5分6厘。心配なのは出場試合数の減少によるスタミナへの不安だ。

 炭谷「ひとつ言えるのはあの暑い西武(メットライフ)ドームでやってきた経験はプラスになる(笑い)。ホームが東京ドームなのでその違いはあると思う。セの方が屋外は多いけど西武の方が環境は厳しい。ただセは(夏場の)練習時間にバテないように注意しないといけない。去年出ないときもランニングをして鍛えてきたので大丈夫」

 一昨年は菊池の正妻としてパ最優秀バッテリー賞も受賞。巨人にもルーキー高橋優貴(22=八戸学院大)、今村、田口、メルセデスと若手に左腕が揃っている。

 炭谷「お世辞抜きでいいものを持っている左腕が多い。メルセデスのボールは真っスラでナチュラルに変化する。捕るのは大丈夫です。メルセデスは去年投げ始めて各球団、研究して対策してくる。当然、打たれることも出てくると思うしそこからですよね。田口も16年10勝、17年13勝してから(成績が)落ちてくる時期も出てくるわけで。上回るには何かが必要。それが配球なのか狙いなのか考え方なのかは今後、話し合っていきたい」

 菊池をメジャーに押し上げた炭谷の配球論には、自身2006年に高卒ルーキーとしていきなり開幕マスクを任されてからの経験が生きている。

 炭谷「自分で考えてやって違ったら反省すればいい。何もプランがなければ絶対に成長しない。試合数もそうだけど年数を重ねることが大事。幸い国際大会もいっぱい行かせてもらった。投手陣もいいと思えば取り込んでくれればいいし選択肢を与えたい。現時点ではジャイアンツに外から来た捕手はいない。1年目ですけど配球や考え方はどこか違うと思うので」

 炭谷の存在が現在の巨人投手陣にいい化学変化を与えられるかどうか。原巨人躍進のカギはこの男が握っている。