西武の外崎修汰内野手(26)が対外試合初戦となった20日の練習試合、台湾・統一戦(高知・春野)に「3番・二塁」でスタメン出場。6回の第3打席で左中間に本塁打を放ち「1番・二塁」で出場した17日の紅白戦(宮崎・南郷)に続く2試合連続アーチとなった。

 外崎は「別に会心の当たりではなかった」と142キロを捉えた一撃を振り返ったが、浅村が抜けた懸案の「3番・二塁」でも思い切りのいい打撃を披露した。

 今季の西武は浅村の抜けた穴をどう埋めるかが大きなテーマ。そのキーマンとなる外崎がそのままスッポリ収まることも有力な選択肢の一つだが、辻監督は「1、3番問題」を秋山、金子侑、森との絡みで考え、「二塁問題」をドラフト3位ルーキー・山野辺の守備を一軍レベルまで引き上げることで、外崎オプションの幅をキープしようとしている。

 指揮官は「あいつ(外崎)は何番でもいいんじゃないの。あいつの持ち味はフルスイングだから。(バットを)振れるというのが強みなんで、それがたまたま本塁打になっただけ」と解説。一方、赤田打撃コーチは「今日も(外崎は)打順表を見て『えっ』という顔をしてましたけど、年次的にも責任あるポジションをやってもらわないといけない選手。本来なら何の制約もない6番あたりに置くのが本人も生きるし相手にとっても嫌なポジションなんですけどね」と悩ましい“外崎問題”を語る。

 外崎本人は「固定されたらその流れも分かりやすいとは思いますけど、いろんな打順に対応できる方が使いやすいと思いますし、それが自分の武器。とりあえずあまり考え過ぎず、何番と言われてもびっくりしないように準備をしておきたい」とポツリ。西武が誇るオールラウンダーが輝く道はやはり攻守でポジションを固定しない「フリーマン」のようだが、さあどうなる。