伊原春樹氏が太鼓判「内海 新天地・西武で再起できる」

2019年02月21日 11時00分

内海(手前)を激励した伊原氏

【伊原春樹 新・鬼の手帳】西武・内海哲也投手(36)を本紙専属評論家の伊原春樹氏が激励した。FAで巨人入りした炭谷の人的補償として西武へ。移籍通告の際は大きなショックを受けたというが、今は気持ちを完全に切り替えて獅子の一員として南郷キャンプで順調な調整を続けている。新天地での活躍を誓うベテラン左腕に対し、西武と巨人の両面を知り尽くす伊原氏はパ・リーグでの再ブレークに太鼓判を押した。

 とてもすがすがしい表情で安心した。人的補償で西武移籍を通告された直後の内海がひどく落ち込んでいたと人を通じて聞いていたので、正直に言うと心配していた。しかし実際に彼と会ってみて、それは杞憂であった。

 かつて彼とは4年間、ヘッドコーチと選手の間柄で苦楽をともにした。そのジャイアンツ一筋で生き抜いてきた男がプロ16年目で迎えた初めての移籍。何の因果か、新天地は私も勝手知ったる古巣・ライオンズだった。南郷で汗を流しながら接する新しい仲間たちとチームの様子は彼の目にどう映っているのか。

「すごい和気あいあいとしています。皆仲がいいですし、その輪の中に入れてもらっています。(巨人と比べての投手練習は)僕の中でのイメージより走るなと。もうちょっと、練習量を抑えた感じのキャンプなのかなと勝手に想像していたんですけど…。ジャイアンツも結構走りますけど(西武のほうが)走りますね。びっくりしました」

 あまりクローズアップされていないことだが、実を言えば西武の春季キャンプで投手陣は昔から伝統的に走る量が多い。あらためて、身をもって体感したようだ。しかし音を上げているわけではない。うれしそうに私に打ち明けている姿が印象的だった。もうすっかり彼は身も心も「西武ライオンズ・内海哲也」になっていた。だからこそ自分の運命が大きく変わった瞬間のことも今、私の前で冷静になって次のように振り返ることができたのだろう。

「2~3年活躍できていなかったので(プロテクトから)漏れてるんじゃないかなという…。半分半分ぐらいの気持ちでいて。実際言われたときは結構ショックでした。本音ですね」

 今はもう彼の中で「活躍してジャイアンツを見返してやろう」という思いでいっぱいのはず。それもライオンズで活躍する原動力になっていくだろう。

 最後に「リーグが変わることで、頭の中で対策を練りつつあるのか」と振ってみると内海はこう打ち明けた。

「セ・リーグの場合はチーム単位でその投手を攻略してくるというイメージがあります。パ・リーグは個の能力が高くてとにかく初球からブンブン振ってくるというイメージがありますね。やっぱりパ・リーグに投げる時は初球から勝負球のつもりで投げていかないと痛い目に遭うなと思っている。裏を返せば初球からアウトを取れる可能性が高くなってくるのでイニングも伸びるでしょう。いいところもある半面、ドツボにはまるとヤバイなというところですね」

 私は復活を遂げると見ている。交流戦で通算22勝、防御率2・81をマークしている「対パ」での強さはダテではない。得意球のチェンジアップを駆使しながらパの強打者たちをキリキリ舞いにさせると予想している。