楽天・浅村栄斗内野手(28)が13日、取材のため沖縄・金武キャンプを訪れていた中畑清氏(65=評論家)の“内角攻め”に差し込まれた。

 この日、テレビ局の取材で現地を訪れていた中畑氏はその顔の広さと親しみやすさを生かし、平石監督ら首脳陣を次々と直撃取材。打撃練習中のオコエが前を通りかかれば、しばしの熱血打撃教室を開催し、実演を交じえながら懇切丁寧にフォームチェックを行った。

 そんな中畑氏の前に現れたのが昨年127打点で2度目の打点王に輝き、西武から鳴り物入りで楽天に移籍した浅村だった。浅村からのあいさつを受けた中畑氏は開口一番「この間、稲葉監督が来てたみたいだけど、頼むよ!」と3月に行われる侍ジャパンの強化試合(対メキシコ戦)を念頭にエール。ところが、寝耳に水の浅村は「何も言われてないんですけど…」と困惑顔で同氏の期待に申し訳なさそうに苦笑い。

 状況をのみ込んだ中畑氏は「えっ、若手中心でも柱になる選手は必要だろ! そういう話はなかったのか?」と続けた。「なかったですね」と終始受けに回った浅村は、完全なる中畑氏のペースに差し込まれっぱなしだった。