「事前引退宣言」の日本ハム田中賢介を直撃

2019年02月09日 16時30分

今季限りでの引退を公言している田中賢(左)

【核心直撃】日本ハムの田中賢介内野手(37)が沖縄・国頭で現役最後の春季キャンプに臨んでいる。昨年の契約更改で今季限りでの引退を表明。球界では異例の「事前宣言」だけに周囲を驚かせた。そんな日米通算プロ20年目を迎えるベテラン打者は、現役最後のシーズンをどう送るつもりなのか。キャンプ地で直撃した。

――昨年12月の契約更改で突然、今季限りでの引退を発表した。今キャンプが自身最後の現役キャンプとなる

 田中 そうですね。あらためて「最後のキャンプ」と考えると、いろいろな思いが湧いてきます。感慨深さのようなものもあるし、逆にすがすがしさもあるというか。言葉で表すのは難しいです。

 ――引退を公言するまでは相当悩んだそうだが、あらためて決断の理由は
 田中 自分自身、引退のことは以前から考えていましたが、自分の体の状態やチームのことを考えると、先に言った方がいいのかな、という思いがありました。

 ――引退を宣言したことで今季好成績を残しても後戻りができなくなった。宣言に悔いはないか

 田中 それはまったくない(笑い)。いい成績を残しても今年が最後。それは決めました。それに引退宣言したことで自分の気持ちはすっきりしました。後悔のような思いはありません。

 ――残された1シーズン、具体的にどのようなことをしていくのか

 田中 具体的に言うのは…難しいですね(苦笑)。いまさら若い選手に伝えられることもそれほどないですし。自分自身でもまだわかっていない状態です。

 ――これまではどちらかといえば若手に対し「自分の背中を見ろ」というタイプだったはず。自身の卓越した技術や経験を、清宮や他の若手に伝えていく考えは

 田中 それはどうでしょう。自分は今まであまり人に対していろいろと言わないタイプ。引退を決めたからといって、そのやり方を変えることはないと思います。もちろん若手や他の選手が聞いてきたら、自分の言える範囲内のことであればすべて言うつもりです。でも、無理やり自分から何かを伝えてもあまり意味がない。聞かれるまでは自分のことに専念したい。基本的には最後まで自分のスタイルを貫きたい。

 ――では、今シーズンの目標は

 田中 どのくらい出場機会があるかわからないので、数字の目標は立てづらい。でも、チームが優勝することが最大の目標。それを目指しながら自分ができることをやっていきたい。代打でも守備要員でも、優勝のためなら何でもやるつもりです。

 ――最後に、引退後の人生はもう決めているか

 田中 全然考えていない。ノープランです(笑い)。

 ――指導者として後進の指導にあたることは

 田中 今のところは考えていません。今後のことを決めたから引退を発表したわけではありませんし、指導者や野球に携わる仕事というのは、選手と違って自分で切り開いてできるものでもないと思っているので。それよりもまずはシーズンをケガなく全力で戦い抜く。そこに集中していきたいと思います。