二軍スタートの日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18=金足農)が3日、沖縄・国頭で行われている春季キャンプの第1クールを無事に終えた。この日は通常の練習メニューに加え、非公開でのサインプレーや300メートル走などを実施。金足農時代に雪中の走り込みを入念に行っていた成果か、同組で走った選手を置き去りにして、全て先頭でゴールを駆け抜けた。

 本人は「自分のペースで走ったらついてこなかったので」とケロリとしたもので「周りより、自分のペースで走ることが大事。(練習の)質を高めたいですし、周りより早く走れば質も高まると思います」と自信に満ちた表情で語った。

 昨夏の甲子園で881球を投げ抜いたタフネスとはいえ、初めてのプロのキャンプで疲労はたまっている。吉田輝は「結構疲れているので(4日のオフは)寝たいです。しっかり休んで、疲れをゼロの状態にして第2クールに入りたいです」と正直な気持ちを吐露。力を蓄え、5日から第2クールへと突入する。

 そんな吉田輝の今キャンプでのテーマは「体づくり」だ。新人合同自主トレ中には「足腰を鍛えてプロのシーズンを戦っていける体力を付けたい」と語り、104センチを誇る尻回りをさらに鍛えると宣言。その言葉通り、この日も意識的な走り込みで能力アップを図った。

 一般的に“プロの体”の目安の一つとなっているのが、でかい尻。国頭組では来日2年目右腕・ロドリゲスの尻回りが、吉田輝にとっては理想形だ。オフに母国・ドミニカ共和国での走り込みやウエートトレで、さらにたくましい尻回りを手にしたロドリゲスも「吉田選手は確かに尻回りが大きい。外国人である自分と骨格は違うが、鍛えていくことは間違いなくプラスになるね」とエールを送っている。